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そして……。
「そろそろ帰ってこーいでないとまた料理食べさせるぞー。」トトロの真っ黒くろすけを召喚するみたいなノリで言わないでくれ_| ̄|○
そんな恐怖の言葉が空まで聞こえたので。
『それだけはやめてくれー。』俺は上の世界から一気に帰ってきた。
「分かればよろしい!……おかえり和也。」笑顔で俺を迎えるエイン。俺を天国に飛ばしてるやつがこんな可愛い笑顔だなんて犯罪的だぜ。
『おう……ただいま。』
「早速だけど森から出るわよ。」
『早っ!』身体が回復してからと思ったが……そうもいかないらしい。
「私は野宿は嫌なのよ。」
『そうですか……。』
あんな料理……じゃなくて生物兵器?食わせたやつが言うセリフなのか?兎も角俺も野宿は怖いので言葉に従うことにする。
『さてと料理をタッパーに詰めてと……』ミランダさんが入れてくれたタッパーを取り出す。
「(・・?)私の料理をどうするの?」
『ちょっとね……』俺はフフフと笑う。
「(・・?)まあいいや……先を急ぎましょう。」
地図を見ながら。俺達は森の出口へ。
そして……。
『ようやく森を抜けたー。』んーっと伸びをする。
「結構長かったね。」
『俺は野宿やモンスターより怖いものを知ったよ……』 ボソッと聞こえないように言った。
「へ?」
『いや……別に?と……とにかく先を急ごう。じきに夜になる。街はもうすぐだ』光が見える方向へ指を指す。
「うん」
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