ミフル

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ミフル

【ミフルの町】 新たなる町ミフルに着いた俺達。 「ねえ早く宿探そうよ。」 『ああ。』俺も正直疲れていたのでエインの意見に賛成する。 「ミフルの町は祭とか大好きなんだ。それに銀細工も盛んなんだよ。」意外にもこうゆうことには詳しいようだ。 『へー。じゃあ俺も……』買おうかなと言いかけた時別の声に書き消されてしまった。 『へ?』 {そこのガキ邪魔だどけー}後方から物凄い勢いでこっちに若者③人が向かってくる。 『えっ!?うわあー』ドゴッと鈍い音がする。間に合わず結局ぶつかってしまった。 {あー痛え……邪魔するなよなクソガキ(怒)} 『すみません』そう言われ思わず謝ってしまう。 「全くアンタが謝ってどうするのよー(怒)」 『ごめん。じゃなくて何をそんなに怒ってるんだよ。』 「別に。あの若者達に謝ってどうするのって。向こうが前方不注意だったんだから向こうが謝るべきよ(怒)。」 『そんな怒ってばっかだとシワが増えるぞ(笑)』その言葉を言った瞬間周りの空気が変わった。 {お……おい兄ちゃん。姉ちゃんに謝ったほうがいいぞ(汗)?}若者達は物凄く顔色が悪かった。 『へ?』その瞬間間髪入れずに……。 「和也の馬鹿ー」ゴスッ……ああ……そこは駄目。 『グフッ』エインが蹴った場所は野郎にとっては急所……つまり最も痛い場所だった。 「もう知らない(怒)」ズカズカと一人町に消えるエイン。俺の意識も遠のいていた。 {全くだから言ったろ?謝れって}ある意味同情に近い言い方だった。 『うっ……痛え(涙)』ゴロゴロと身悶えする。 {まあ……そこは痛いな……同じ男だからそれは分かる。}俺の肩にポンッと手を置く若者。良い奴なのか? 『有難う……ところで何で急いでたんだ?』 {ちょっとな……}若者は言葉を濁した。 『まあ……いいやところで休めるところないか?』エインはほっておけば戻ってくるハズだし。 {それなら俺たちの家に来い(笑)} 『いいのか?』 {ああ……兄ちゃん面白いし(笑)} 『じゃあお言葉に甘えさせていただきます』 {よし!決まりだな} そして俺は彼らにご厄介になることにした。
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