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そのころ……
ミフルから少し外れた一軒家にて。
{へー。兄ちゃんはあの凶暴な姉ちゃんと旅してるのか。}若者はフムと頷いた。
『ああ。ナイトメアフランベルジュを探してるんだ。』
{で?探し終わったらどないするんや?まさか姉ちゃんと結婚でもするんか?(・∀・)}
『え……?』
そういえばこのゲームはナイトメアフランベルジュを手に入れて主人公はヒロインと結ばれてハッピーエンドを迎えるが。
自分自身がゲームの世界に入っているからどうなるのだろう?
それ以前に元の世界へ戻れるのだろうか?今までキチンと考えていなかったのだ。
{?どないしたんや兄ちゃん?}深く考え込む和也を不審に思ったのか尋ねる若者。
『えっ?あ……何でもないです。そのエインが心配になって。』半分は本当だ。
{姉ちゃんか?心配ならキチンと謝ったらどうや?}
フムと⑤秒ほど考え和也は立上がる。
『ちょっと迎えにいってきます。』足早に家を出た。
{気をつけや?ここ物騒な場所あるからさすがにあの凶暴な姉ちゃんでも囲まれたりしたらキツいかもしれんで?}
『有難う』和也は礼を言い残し去った。
~路地裏~
「ああ迷った(涙)。」空気が読めないナンパ野郎共を片っ端から片付け……もとい丁重に誘いを断っていたら、知らない所へ出てしまった。
「あの野郎共絞めてもう一回道聞くか。」
何でヒロインがこんなに物騒になってしまったんだろうとゆう。作者の発言はほっといて。
エインが居る場所は丁度若者が言っていた危険な場所なのだ。
「全く聞こうにも面倒……じゃなくてガラ悪い奴しか居ないし」エインをかなりチラ見するゴロツキ共が多かった。
そしてある一人の生け贄……じゃなくてモヒカンのゴロツキがエインに声をかける。
{嬢ちゃん俺らと一緒に遊ばないか?}後ろにはスキンヘッドとあまり目立たない男を連れていた。
「断る。アンタみたいなモヒカン、ハゲ、地味男には興味ないわ」酷いよこの人(涙)。
{何!?調子に乗ってんじゃねえよクソガキが(怒)}
「何?ナンパが上手いかないからって逆ギレ(笑)?」
そりゃあ怒って当然だ。つーか空気嫁じゃなくて……読め。
{じゃかましい!兎も角俺ら③兄弟を怒らせて無事で帰れると思うなよ(怒)!}
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