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遥かな昔、世界がまだ空中にあり
バラバラだった時の事
人は愛しさを、覚えて
愛しさを、憎しみ変えるのを知り
憎しみを、悲しみ、苦しみに変え
そして、光という希望を手に入れ
希望の光を導いて、世界を一つにした
それが、今である
「あれから何年が経ったんだろうな?」
「何十年の間違いよ。」
俺は、楓
右隣にいるのが、俺の妻であり
かつて、妖精の国を納めていた千姫
俺たちは、ある一件が、片付いて
めでたく夫婦になれた
今は、楽しい時間を過ごしている
そぅなにも無かったかの様に‥
俺たちは、新しい命を授かり
妻の光を失った
妻は、心の光を手に入れて
新しい命の名前は『音夢(ネム)』
勿論、女の子だ
音夢は、俺たちの………
光であり
音である
だからこそ、俺たちは愛おしく育てた
「ただいまぁ、今日ね~、今日ねっ」
明るく、元気な声が飛び交ってきた
音夢の声だ
俺は、娘の話を聞いてやる
娘は、嬉しそうに話す
学校であった事、友達が出来たこと
『冬華』この名前に、なぜか
胸騒ぎを覚えてしまった
なぜかは、薄々
感付いていたからかもしれない
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