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娘は、冬華の話ばかりをする そんな娘の顔を見ていたら、一度くらい 呼んでも良いと思って、呼んでしまった 『時、満ちりて闇、現れる』 妻が言った何気ない一言に… 俺は、気が付けなかったんだ それから、幾日が過ぎたある日 学校に行ったはずの娘が行ってない 俺は、娘を必死で探した だが、娘が見つかったのは焼却炉だった その焼却炉は、深さ数十Mあり 何かを隠すかのように積まれた枯れ葉 枯れ葉の下には、棺に似た ベニヤ板を簡単に組み合わせたものがあって その中には、女の子の首の無い死体 それが、娘だと分かるのに 少し、時間がかかった 俺は、妻と話てから妻を連れて なつ姫を訪ねた なつ姫は、昔、氷の国のお姫様で 今は、空の国のだいな王子様と夫婦になり 今は、平穏な日々を送っていた 『ごめんください』 妻は、硬く閉ざされた扉に言うと扉は開く 誘われる様に、中に入ると なつ姫そっくりな、氷があった それを、通り過ぎようとした時 『光だわ。とても弱い光があるの』 妻が、俺に震えながら言う そんな妻を、支えながら中に入る すると、だいな王子が俺たちをなつ姫の元へ案内した
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