お好きにどうぞ。

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今日ある奴に言われた。 『殺してやる』 こう思う。あぁ…それもいいかもしれない。 楽になれるんだろうか… 怖さなど感じなかった。 冷たい目をしていたかもしれない。 いや。心すら冷たかったかもしれない。 なぜか相手の気持ちを考えてみた。 殺してしまいたいほどの感情を俺に抱いたこいつは、俺に何を望んだのか。 俺には、何もない。 俺は、何も持っていない。 俺は、何もできない。 『殺したいなら好きにすればええ』 俺は、振り返る。 何も怖くは、なかった。 殺されるのを待ってみたけど後ろでは涙する音しかなかった。 それでも俺は、ただただ歩き続けた。
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