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マスターと初めて出会ったのは、私がまだ産まれた廃墟をさ迷っていた頃だった。
突然現れた人間に、私は言った。
『此処は私の領地だ。人間は立ち去れ!』
人間はしばらく私を眺めた後言った。
『お前“流星”な。背中の毛色が流れ星っぽいから。で、俺はお前の主人。』
もちろん私は怒鳴りつけた。
『勝手に決めるな!何様のつもりだ!!』
『ご主人様。俺、名前無いから、勝手に呼んで。…あー…希望は“ご主人”とか“ご主人様”な。』
人間は真顔でそう言った。
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