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そして今に至る。
これが私とマスターとの出会いだ。
思いに耽っていた私が顔を上げると、
いつの間にか漆黒の空は明るみが差し、マスターは荷物をバイクに積み始めていた。
「置いてくぞ、流星」
荷物を積み終わったマスターは、バイクに乗り、ゴーグルをして私を呼んだ。
私はのんびりと立ち上がると、バイクの荷台に飛び乗って、落ちないように専用の紐を口にくわえた。
「よし。行くか」
一気にアクセルを踏まれたバイクは光に染まりつつある平野を瞬く間に走り去っていた。
=終=
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