カナ③

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昨夜の痛みはいつにも増して酷かったようだ。 カナは必死で堪えてるツグを見るのが辛かった。 だけども、ツグが大丈夫と言い続ける限りは知らないふりを続けようと思っていた。 私達は夫婦なんだから、打ち明けてほしい。 それがカナの想いだった。 しかしカナにはもう気付かぬふりなど出来そうもなかった。 朝、ツグの疲れた顔を見てさらにその気持ちは深まった。
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