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そうして佐田に出会って一ヶ月,前嶋に出会って二週間経とうとする十月の半ば…
「神山…ちょっとちょっと」
前嶋に呼ばれて、俺は廊下に出た。
「どしたん?」
前嶋が少し深刻そうな顔をしてたので、
心配になって聞いてみた
「あのさ…悠の様子がおかしいの」
「佐田がどうかしたのか?」
前嶋が泣きそうな顔をして言った。
「いつもの明るさがないの。悠…一人で溜め込むから心配なの。」
佐田が元気ない…
俺の心はグチャグチャに掻き乱されたようだった
あいつに何が起こったのか…
「授業始まるし…メールしてみるわ、俺」
俺が携帯を取り出して言うと、
「悠、神山になら心開きそうだから…頼むね」
前嶋は真剣な顔で言って、教室に戻っていった。
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