○●初めての恋○●

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そうして佐田に出会って一ヶ月,前嶋に出会って二週間経とうとする十月の半ば… 「神山…ちょっとちょっと」 前嶋に呼ばれて、俺は廊下に出た。 「どしたん?」 前嶋が少し深刻そうな顔をしてたので、 心配になって聞いてみた 「あのさ…悠の様子がおかしいの」 「佐田がどうかしたのか?」 前嶋が泣きそうな顔をして言った。 「いつもの明るさがないの。悠…一人で溜め込むから心配なの。」 佐田が元気ない… 俺の心はグチャグチャに掻き乱されたようだった あいつに何が起こったのか… 「授業始まるし…メールしてみるわ、俺」 俺が携帯を取り出して言うと、 「悠、神山になら心開きそうだから…頼むね」 前嶋は真剣な顔で言って、教室に戻っていった。
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