○●初めての恋○●

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《おい、佐田?お前元気なくね?どした?》 早速メールを送る。 キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴ると同時に、 佐田から返事が来た。 《別に…何でもなぃょ》 こいつ明らかにいつもと違うし… 何かあったんかな。 先生に隠れて、返信を打つ。 《お前明らかにいつもと違う。俺で良かったら何でも言ってよ?》 《ねぇ…生きてる価値って何なのかな?ずっと考えてたヶド分かんなぃ》 ズキン… 何でかよく分かんないけど、 胸が痛んだ。 こいつは…辛い過去をもってる。 真中も、前嶋も、むろん…俺も、 知らない過去をもってる 《何で…そんなこと聞くん?》 【生きてる価値】なんて… 考えたこともなかった。 どうして…… どうしてそんな難しいこと考えるんだろう。 《ぅち時々死にたくなる。苦しくて辛くて…疲れちゃって。何で生きてるんか分からんねん》 苦しい…… 佐田の痛みが伝わってくる 《俺だって死にたくなること何回もある!だけど死んだら意味ないやん?お前が死んだら悲しむ奴おんねん。分かるか?》 真中も、前嶋も、俺も… 家族だって…みんな悲しむんだ。
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