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《おい、佐田?お前元気なくね?どした?》
早速メールを送る。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ると同時に、
佐田から返事が来た。
《別に…何でもなぃょ》
こいつ明らかにいつもと違うし…
何かあったんかな。
先生に隠れて、返信を打つ。
《お前明らかにいつもと違う。俺で良かったら何でも言ってよ?》
《ねぇ…生きてる価値って何なのかな?ずっと考えてたヶド分かんなぃ》
ズキン…
何でかよく分かんないけど、
胸が痛んだ。
こいつは…辛い過去をもってる。
真中も、前嶋も、むろん…俺も、
知らない過去をもってる
《何で…そんなこと聞くん?》
【生きてる価値】なんて…
考えたこともなかった。
どうして……
どうしてそんな難しいこと考えるんだろう。
《ぅち時々死にたくなる。苦しくて辛くて…疲れちゃって。何で生きてるんか分からんねん》
苦しい……
佐田の痛みが伝わってくる
《俺だって死にたくなること何回もある!だけど死んだら意味ないやん?お前が死んだら悲しむ奴おんねん。分かるか?》
真中も、前嶋も、俺も…
家族だって…みんな悲しむんだ。
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