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コンビニで適当にお菓子やジュースを買って、あたしは準備満タンだ。
まだ運動場では部活をしている生徒の声が絶えない。
昨日の事件が起きた時間は、夜8時頃らしい。南さんの計画によると、夜に学校へと入ることは難しいから、このままどこかへ隠れていようということ。
『8時まで私もあとの二人もバラバラに隠れるから、桜木さんも警備員や先生に見つからないようにね。』
8時…結構長いなぁ。
6時ごろには生徒は全員帰宅。部活動もそれくらいに終わりだから、2時間も身を隠す必要がある。
本でも読もうかな…
図書委員の立場を今利用しよう。よし、戸締まりはあたしがすればいいんだ。
あたしは、図書室で時間を潰すことにした。
ドキドキするなぁ、こういうの…。友達になってくれるかなぁ、南さん。
先生の目撃情報は肝心なところが曖昧だ。あたしも気になるし、友達を作るチャンスだし…なんだか、怖さより楽しみが上回っている。
☆☆☆
「うー…ん」
ピリピリ…ビリッ
「痛っ」
体に走った痛み。足から頭の先まで、体中を駆け巡る痛みに体をおこす。
ゴンッ
「いっっ…たぁ~~」
あれ…あたし、寝てた?
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