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~Stage1~
~BGM 東方三月精:妖精燦々として~
「…ふぅ、こんな感じでよろしいでしょうか、幽々子様」
額に浮かんだ汗をぬぐいながら、私は座敷に座っている我が主人に声をかける。
「そうね妖夢。準備万端」
薄い藤色の着物に三角頭巾、桜色の扇子を持ったこのお方こそ、冥界の姫にして『死を操る程度の能力』を持つ西行寺家当主、西行寺幽々子(さいぎょうじゆゆこ)様。
そして…
「これでお店がひらけるわ」
本日開店する喫茶店『白玉楼』の店主である。
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