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『な…に…これ…悠クン、どうゆう事?…浮気?』
画面を見詰めたままの優美が問う。
「そんな訳無いだろ!」
こいつは一体、誰なんだ!?
吉田…なのか?
『じゃあ、これは何?…貸してあげるって…何なの!?』
優美は俺の肩を掴み、怒り出した。
それとは逆に、悲しい表情をしていた。
俺は優美を抱き寄せ、宥める。
「…落ち着け。俺は浮気するような奴か?」
優しく問い掛ける。
優美はフルフルと、首を振った。
「うん。俺が好きなのは優美、お前だけだ。信じて?」
体から離し、顔を覗き込む。
優美はコクッと頷いた。
「良かった。…とりあえず、此処を出よう。今日は、俺の家に泊まりに来な?」
泊まり支度をさせると、早々にマンションを出た。
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