‥美香‥
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『美香ねぇ、何か用事があるから遅くなるんですって』 (用事ねぇ…) 「…にしても、遅くない?」 時計に目をやると、時刻は22時半を指していた。 『そうだよな…大丈夫なのか?』 父さんが腕組みをして、考えるそぶりをした。 ガチャ! 扉の開く音がした。 続けて、聞き慣れた声。 『ただいま~』
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