(🔔)戦いの始まり

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こうなると 毎日楽しみだった食事の時間が 怖くて怖くて仕方なくなった。 あの過食の時の心境は 本当に何とも言えない恐怖だ。 食事の時間が近づくにつれて 頭の中は食べ物でいっぱい。 忘れようとすればする程 頭にこびりついてくる。 何をしていても 頭から食べ物の事が離れない。 怖い。 自分も怖かったし、食べ物も すごく怖くなって 『過食症』についての資料を たくさん集め始めた。 少しでも、今 自分が置かれている状態を 理解したかった。 "食欲"というのはなかなか 抑えるのが難しい。 でもダイエット中はずっと 抑えられていたのに 何で自分がこんなに食べて しまうのか‥ 何で我慢出来ないのか‥ 食べた後は罪悪感と情けなさで 涙が溢れ出た。 太りたくないのに お腹はいっぱいなのに もう頭は食べたくないって 言ってるのに‥ なぜか あたしの心が "食べたい"って言ってる。 食べないと‥その変わりに 涙が溢れてくる。 どうせ食べても涙は流れるのに だったら食べない方がいいのに そんな事を思っても 食欲は止まらなかった。 でも 食べてる時は頭はからっぽ、、。 ただ ただ 食べ続けていた。
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