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そしてコンク-ルがあと
1週間後に迫ったある日。
あたしは決意した。
『コンクールに出るのは
無理だ‥やめよう‥。』
でも、この決定には本当に
長い時間を使って
たくさんの涙を流した。
部活を続けるかは分からない
けど‥コンクールはもう‥。
そして、この"コンクール"
という今、最大の重荷が
なくなれば過食が治るんじゃ
ないか‥そんな気がした。
そして‥先輩に伝えに行く日
やっぱり直接言わなきゃだめ
だと思い、先輩に話しがある
と伝え、他の教室で待ってて
もらった。
『もぐもぐもぐ‥‥。』
学校に行く1時間前。
あたしは緊張して、ずっと
クッキーを口にしていた。
自分の緊張をほぐす様に。
学校に着くと校門で友達が
待っていてくれた。
「久しぶりだね~!!」
そう言われるのも
無理はない。
夏休みに入ってからずっと
部活に行っていなかったから
ずっと会っていなかった。
部活の友達にこんなに長い間
会わないなんて初めて。
「あれ?メイクしてない?」
「うん‥できなかった‥。」
「そっか‥。そうだよね。
よく頑張ってきたね!!」
友達はそう言ってくれた。
緊張と泣いて目が腫れて
いるのでメイクなんて
する気にもならかった。
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