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「白石さん家どっち?」
「あっ!あのねっ…」
どうやら白石さんの家は蒼のマンションの方向らしい
少し遅くなるけど、白石さんを送り届けたら蒼の家に行こう
帰り道も俺は蒼の事で頭がいっぱいで白石さんの話しなんかちっとも聞いてなかった
つまんないな…。
今、隣に居るのが蒼だったら―――
そんな事を考えてたら、
通りの向こう側に蒼の姿が見えた
「…蒼!」
蒼に駆け寄ろうとした瞬間、蒼は俺に背を向け走り出した
「ちょっ‥蒼!?」
蒼を追いかけようとすると、腕を思い切り引かれた
「隼人くん、信号変わったよ?行こっ!」
ものすごい力で俺を引っ張ってる白石。
「ごめん!俺、行かなきゃ」
蒼を追いかけないと!
もう見えなくなってしまった蒼の姿を目で追う
「嫌っ!お願い、隼人くん!私…一人じゃ怖いよっ」
泣きながらすがり付く白石を放って置けなくて‥‥
俺は白石を送ってく事にした
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