小さな綻び

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「ねぇねぇ蒼ちゃん。今日大丈夫だよね?」 バイト終了時間間際に同じバイト仲間のミナさんが声を掛けてきた 「え‥今日?何かありましたっけ?」 「んもー、蒼ちゃんは!今日は田中主任の送別会だよ?」 「あっ!そうでした!もちろん大丈夫ですっ!」 ミナさんは私の返事を聞くとよしよしと頷いてバイトに戻って行った やばい。 私隼人に言うの忘れてた と言うか送別会自体忘れてたんだけど… 今日は田中主任が別の店舗に移動になる事になったから送別会をする事になってたんだ 私は急いで隼人に今日の迎えは要らないとメールをした もしかしたら隼人もう近くまで来てたかも知れない‥ 隼人からの返事はそれからすぐに届いた 【分かった。帰りは気をつけて】 はぁ…。今日は何かついてないな‥ 隼人とは全然しゃべれなかったし。 「蒼ちゃーん。飲んでる~?」 そう言ってビールのグラスを持った高橋くんが近寄ってきた 「はぁ…。ウーロン茶ですけど」 「えー、ウーロン茶ぁ?お酒飲もうよっ、お酒!」 うわっ高橋さんかなり酔ってる? 「いぇ、未成年なんで‥」
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