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「隼人‥」
私は隼人に近付こうとした
でも、隼人は私が近付いたのを確認するとスッと前を歩き出した
‥やっぱり隼人の様子が変‥
それでも迎えに来てくれたって事はまだ嫌われてないって思ってもいいの?
それとも、もう‥
「ねぇ、隼人‥」
「何?」
返って来た返事は今まで聞いた事もないような冷たい声で私は怯んでしまう
「あの、‥‥あの‥‥」
あの子とはただのクラスメート?
そう言おうとして飲み込んでしまう
「‥ごめん、何でもない」
聞くのが怖い。
聞きたい事は山ほどあるのに
答えを聞くのが怖い‥
隼人‥私はもう、いらない?
二人の間には今までかつてない程の気まずい雰囲気が流れる
「さっきの、誰?」
そんな中、先に沈黙を破ったのは隼人だった
「え?さっきのって‥高橋さんの事?
あの人はバイト先の先輩。私の指導係をしてくれてた人なの」
‥流石に昨日告白されました、何て言えないよね
「‥‥ふ~ん」
隼人は対して興味なさそうに呟くとまた黙ってしまった
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