小さな綻び

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翌日、意を決した蒼は隼人の教室に向かった 時刻は既に―――お昼過ぎ 今日もこの時間まで隼人と一度も顔を合わせる事がなかった 隼人の教室に着いた蒼はキョロキョロと教室内を見渡す でも、隼人の姿はなく‥ 仕方なく近くにいた人に声を掛けた 「あー隼人?そういやぁ見てないな~」 「‥そう。ありがとう」 結局、隼人とは会話どころか会うことさえも出来ない‥ はぁー‥‥。 小さくため息を吐いた直後 「ねぇ、ちょっと!」 突然背後から誰かに呼び止められた 振り返ると――― 隼人と同じ実行委員の女の子 と、多分その友達数人。 「‥何?」 呼び止められた意味が分からなくその子達に向き合うと 「いい加減にしたら?隼人くんあなたに付きまとわれて迷惑って言ってたわよ?」 女の子が私に向かってそう言った 「‥‥隼人がそう言ったの?」 「そうよ。あなたの事ウザイって。毎日バイトの迎えまでさせられて、いい加減疲れるって言ってたわ」 ウザイ? 迷惑? 疲れる‥? 「へぇー。じゃぁ君の好きな人って人の悪口言うようなヤツなんだ。 ‥あんた男見る目ないね?」 どこからかそんな事が飛んできた  
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