小さな綻び

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「陸には言わないで!」 突然大きな声を出したものだから先輩は驚いた様な顔をした 「お願い‥陸には、会わないで」 陸を傷つけないで‥ お願い、陸だけは誰も傷つけないで‥‥ 身体が氷の様に冷たい 指先は冷えきって震えが止まらない 目の前にあるのは 恐怖だけ 大切な人を傷つけてしまう‥ 「‥‥蒼?」 様子がおかしい事に気付いた先輩が手を伸ばしてきた 『きゃぁぁぁ!やめてッ!!』 突然、渡り廊下に女の子の声が響き渡った  
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