ダンデライオン

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高校受験に落ちてしまったわたしは、初めて潤と学校が離れた。 入学して、「社会の縮図」とも呼べる学校生活にあまり馴染めずにいたけど 3年生になった今も、こう友達と呼べる人がいないわたしは、とても幼くて、はたからみてひどく惨めなのかもしれない。 もう慣れたけど。 そんなことを考えながら腕時計をのぞくと先生がくるまであと15分。 あー。そうだ。 少し急ぎ足でわたしは廊下、階段、廊下と歩みを進める。 .
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