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目線の先の輪投げチョコは、何色か残ったチョコにえぐられた金色のアルミホイルがきらきらしてる。
その中から山戸くんは、オレンジ色のチョコを摘みだし口に運ぶと、頬杖をついてわたしの方を見つめた。
ゴクリとチョコレートが喉元を通り過ぎる音が聞こえ、わたしは目線を首筋へと落とす。
「カメラさわってる手がいいよ、はなちゃんは。」
『?』
山戸くんの前でカメラをさわったこと、あったかな。
「見てたから…昨日。」
ほら、校門のとこで。と山戸くんは窓を指差し
「写真が好き?」
とわたしに言った。
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