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目が覚めて夢が終わって
息を吸うのも吐くのも
わたしの意識のもとに転がる。
「もう閉めるよ。」
え?
あ、そうだった。
学内の図書室にきて、いつの間にか寝てたんだ。
うつ伏せてた机の上には
【燃えよ剣~下~】
わたし上読んでない。
『つかさうまりょうたろう…。』
「しばりょうたろう。だよ。俺、その本嫌いじゃない。」
『わたし知らない。この本。』
「そうなの?じゃあ返してくるよ。」
笑いながら彼は慣れた足取りでつかさうまの本を所定の位置に返しに行った。
普通に話してたけど。
誰?この人。
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