257人が本棚に入れています
本棚に追加
はたけばはたく程、汚れを増す制服。
『なんで。』
なんで黒くなるかな…。
「いいよ別に。」
と笑う潤。
「ていうかさ…花の制服まで真っ黒なってるよ。」
『む。』
こんな筈じゃなかったのに。
眉間にグっと皺が寄る。
「ね、花。」
とわたしの眉間の皺を親指でなぞる潤。
『なに。』
「好きだよ。」
『ん。』
知ってるよ。
「花は?」
わたしは…
『潤がいなくちゃ何もできない。』
「うん。」
わたしは潤がいなきゃ何もできない。
だけど
そんな愛しそうな目しないで。
.
最初のコメントを投稿しよう!