02 ‥ 君始
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別れ際にポケットへ忍ばされメモには連絡先が走り書きされていた。 そこへ付け足された一文に俺は笑うことしかできない。 ──また遊ぼうよ 始めから、きっと終わりまで、俺は彼女に誘われるままなのだろう。だって顔を合わせた時点で彼女へ惹かれていた俺には、誘いを断る勇気なんてすでに皆無だ。 送信されたメール、追加されたアドレス。俺は携帯をジーンズの前ポケットにしまう。 これが彼女と俺の始まり。
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