02 ‥ 君始

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「ユウカさんが地べたに座るとパンツ見えるよ?」 「あー本当だー」  しかし彼女はそのまま態勢を変えることはしなかった。男としてこのおいしい状況を我慢するほど俺はできていない。 そのままへらりと笑っている彼女へ俺は優しく口づけた。 「タツキのちゅうかわいー」 「かわいくないのもできるよ?」 「んふふ、くすぐったーい!」  耳に口で触れながらそう囁くと、彼女は身をよじり唇から逃れた。そして熱に浮かされた瞳に俺を捉えると、静まりかえる風を待っていたかのように、彼女は静かに言葉を落とした。 「かわいくないタツキ、みせて」 誘うように唇から覗いたその舌を、俺は激しく、けれど甘く情熱的に食んだ。  乱れた息をそのままに、彼女は俺を放さなかった。そしてさらに追い打ちをかけてきた。 「もっと、全部、みせれるでしょう?」  彼女を人気のない暗闇に引っ張り込むのはたやすいことだった。
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