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「ユウカさんが地べたに座るとパンツ見えるよ?」
「あー本当だー」
しかし彼女はそのまま態勢を変えることはしなかった。男としてこのおいしい状況を我慢するほど俺はできていない。
そのままへらりと笑っている彼女へ俺は優しく口づけた。
「タツキのちゅうかわいー」
「かわいくないのもできるよ?」
「んふふ、くすぐったーい!」
耳に口で触れながらそう囁くと、彼女は身をよじり唇から逃れた。そして熱に浮かされた瞳に俺を捉えると、静まりかえる風を待っていたかのように、彼女は静かに言葉を落とした。
「かわいくないタツキ、みせて」
誘うように唇から覗いたその舌を、俺は激しく、けれど甘く情熱的に食んだ。
乱れた息をそのままに、彼女は俺を放さなかった。そしてさらに追い打ちをかけてきた。
「もっと、全部、みせれるでしょう?」
彼女を人気のない暗闇に引っ張り込むのはたやすいことだった。
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