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放課後。
誰もいない教室に、一人たたずむ女がいた。
ベタなシチュエーション。
そこへ一人の男が、これまたベタに入ってきた。
振り向く女。
「あれ?山波さん、一人?何してんの?」
「…別に」
女は山波というらしい。
どうやら口数の少ない冷めた女のようだ。
「そう。俺は携帯忘れちゃってさ。先生に見つかったらやばいじゃん?それに、ないと不便だし」
聞いてもいないのに、ペラペラと話し出す男。
女は明らかにうっとうしそうな顔をしている。
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