放課後

2/4
前へ
/84ページ
次へ
放課後。 誰もいない教室に、一人たたずむ女がいた。 ベタなシチュエーション。 そこへ一人の男が、これまたベタに入ってきた。 振り向く女。 「あれ?山波さん、一人?何してんの?」 「…別に」 女は山波というらしい。 どうやら口数の少ない冷めた女のようだ。 「そう。俺は携帯忘れちゃってさ。先生に見つかったらやばいじゃん?それに、ないと不便だし」 聞いてもいないのに、ペラペラと話し出す男。 女は明らかにうっとうしそうな顔をしている。
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

116人が本棚に入れています
本棚に追加