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「ビー…ト?」
その場景を見ていたスタッカーは唖然としてか、スティックを落としてしまっていた。
スタッカーだけではない、フォルテもダンテも口を開けてただただビートの様子を見つめていた。
「きゃあ!ミュ、ミュート!?」
すると、まるでビートのギターに反応するかのようにミュートの体が光り始めたのだ。
「な、何…何が起きてるのよ!…っ!!」
ファインはミュートの様子にばかり気に取られたせいか、気付くと周りを黒い物体に囲まれてしまっていた。
「い、いやぁー!」
「ラッシュ…」
ビートはというと、先程持っていたギターはまるで斧のように形状を変えていたが、ちゃんと弦はついていた。さらにはビートの格好まで変わってしまっていた。
「オーバージーニスレッド…」
ぼそりと呟くようにビートは言った。どうやらこの姿のことを言っているようだ。
「…覚悟しやがれ!この黒物!!」
体中に力が溢れてくるのがわかったのかビートは勝てるという確信を胸に、黒い物体へと突っ込んで行った。
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