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あれから1年か2年か過ぎ、母は俺の異変に気づいた。
「ママ」などを「なん」語で喋ったのは、1歳をすぎてから。普通の人よりやや遅めの発音だったが、問題はない方だった。
遅めだったが普通に立つこともでき、ご飯もちゃんと食べられるようになった。
しかし、ある日とつぜん上手く喋らなくなった。
「ママ」を「ンマァンマ」って喋るように。
日にちが過ぎ、ある日母親が俺の名前をよんだ。しかし俺は振り向かなかった。。母親は不安に思ったらしく病院にみてもらったら、難聴だった事がわかった。 まだまだ幼すぎて何もわからなかった俺は元気そうだったらしいけど、母親、そして家族は....。
家族も俺が聞こえないと知って、ショックを受けたみたい。皆聞こえていて、障害とは縁のないものだったから、俺に障害があることが衝撃的だったのだ。
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