誕生、そして俺の異変。

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両親の形質を受け継いだからなのか、視力もかなり悪く、よく壁などにぶつかってた。 その都度泣き声をあげる俺。 だからなのか、2歳という幼き俺に、メガネを掛けさせた。そして、更に補聴器もかけた。 補聴器と言うのは、耳に入れるものや掛けるもの、更には頭の中に磁石を入れるものまでもあり、それぞれが聞こえの悪いひとの聞こえを補助する医療機器。 軽度の難聴なら小さくてあまり目立たない補聴器から、障害が重くなる度に補聴器は大きな形のものをかけることになる。 俺は最重度の難聴。スピーカーの爆音すら聞こえないくらいだ。 補聴器をかけてから発音の練習をし、時が過ぎたある日、はっきりとした声で言葉を発した。単語だけだったが。 母はそれが一番嬉しかったみたいだ。
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