ボクの宝物

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ある所に一人の少年がいました。 少年の名前はリル。海が見える家、遠くには綺麗な人魚の島が見えます。そんな所に住んでいました。 リルは毎日自分が食べる分だけの作物を育て、自分が苦しまない程度に働いていました。 リルは欲しいものが何一つない無垢(むく)な子でした。 友達もいなくて、それは、それは寂しい毎日でした。でもそんなリルにも唯一の楽しみがありました。   それは、天体観測です。毎晩、毎晩星を見上げては観測日記を付けていました。   ある日、リルはいつもの時間に、いつもの場所で星を見上げました。だけど雲が多くてなかなか星が見えません。 「困ったなぁ…」 今日は観測を止めよう、そう思った時でした…   ドカーーーーーン!!!!   大きな隕石がリルの家の近くに落ちてきました。リルは恐る恐る隕石に近づきまし た。そしたら何と言う事でしょうか、中から光り輝く星が三つ出てきました。 そして星と一緒に紙切れが入っていました。 「この星に願いを込めて海に流して一晩待つと、その願いを叶えることができます。 純粋な少年へ。アンドロメダより」     つづく
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