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そして次の日。太陽が1番高い所に昇った時、ユグは海へ旅立ちました。
リルは手を振って、これでもかっていうぐらい手を振って、ユグを見送りました。
「さよなら」は言いません。また会えるから、言いません。
一人ぼっちの毎日がまたやってくる。それでもリルにはもう悲しみは襲ってきませ
ん。
だって心にはいつも太陽と空と星と親友の顔で輝いているのですから!
その夜リルは天体観測しながら、最後の星に願いを込めて、海に流しました。
「僕達がこの空の下、いつまでも笑顔でいられますように」
月は微笑んで、空いっぱいに流星が輝きました。
おやすみ、皆。
おしまい
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