とりっく おあ とりーと?

13/19
7322人が本棚に入れています
本棚に追加
/472ページ
. 「アンタさぁ。 言いたい事だけ言って逃げんの止めてくんない?」 服を掴んだ侭、ゆらりと立ち上がって。 目を逸らそうとする奴を正面から睨み付けた。 「アンタは俺にバカだって言うけどさぁ。 アンタだってバカだろ。 俺の話とか返事はどーでも良い訳? 勝手に告っといて 勝手にダメにしてさぁ」 俯いて。 此方も見ない。 俺の話なんか聞きたくないって? 冗談キツイぜ? 「黙ってないで 此方見ろよ」 視線逸らして、くちびる結んで。 強情。 ムカつく。 だから… 「此方見ろっってんだろ! 人の気も知らねぇで自己完結して勝手にどっか行こうとすんな! さっき言った事聞いてなかったのか!? 俺は、アンタと居たいって言っただろうが!」 「バカな事言うな! 全然意味が違うだろ! お前のと俺とじゃ…」 一瞬向けた顔を 又、俯かせて。 潤んだ瞳 泣いてないのが不思議な位 .
/472ページ

最初のコメントを投稿しよう!