もくようび

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. 「くっだらねぇなぁ。 そんな事うだうだ考えて2時間無駄にしたのか? バカじゃねぇの?」 直ぐに眉根を寄せて 不機嫌顔。 口調も雰囲気もブラックで。 あー。 聞くんじゃなかった。 て、一抹の後悔。 今の俺には目の前の『問い3』より重大な問題だ、なんて。 説明したって分かって貰える訳無いし。 「やっぱり良いで…」 「明日。 教えてやるよ」 「はぁ?」 諦めかけた矢先。 なんか聞こえた。 「明日教えてやるから。 今日は大人しく勉強しとけ」 「はぁ…」 てっきり教えて頂けないもんだと思ってましたがねぇ。 ぽんぽん、て。 頭を撫でられて。 柔く笑んで諭す様な口調。 「返事は、はい。 だろ」 「はーい」 なんで明日じゃないと駄目なのか、とか。 気になる事はあるんだけど。 まぁ。 教えてくれるって言ってんだから良いか。 て、思う俺は単純なんだろうか? この日。 残り一時間。 態度も口調も普通なのに。 奴は一度も俺を見ずに授業をした。 …心臓痛い。 .
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