はじめに。
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辺りは真っ白。 月も太陽も星も夜も家も風も人も鳥も道も東も虹も時計もない空間。 ぽかんと佇む貴方の前に、一冊の分厚い本を持った天使がいた。 白の中に浮き上がる白。 ぽっかり浮かび上がる、白。 『…今日は、どんな記念日なんですか?』 貴方の前にいる天使は、にっこり笑って言った。 「今日は…××××の日」 貴方がそう言うと、天使は優しげな笑顔のまま……そっと本を開いた。
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