サザエさんオープニング

2/7
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
サザエさんについては書きたいことが山ほどあるが,脈絡なく書くと酷いことになるので,サザエさんのオープニングについて書く。   サザエさんのオープニング ~解説と対訳~   ♪『サザエでございまーす(前奏)ズンチャズンチャ…』 朗らかな第一声。 やけに丁寧な口調。 毎週毎週自己紹介しなくてもよいのでは…。   ♪『お魚くわえたドラ猫 追っかけて,裸足でかけてく…』 いきなりの注目ポイント!! サザエさんは動物虐待の向きがあるのか?はたまた,ドラ猫の食事を奪い取るほど家計が逼迫しているのか?(注:どこにも「ドラ猫がサザエさんの魚をとった」とは書いていない。ドラ猫は魚を"くわえている"だけなのである)   ♪『…陽気なサザエさん』 なにー!! どうしてそうなる!!? 罪のないドラ猫を,靴を履く心の余裕さえも忘れて追いかけんとする人妻の,どこらへんが「陽気」なのか!??   ♪『みんなが笑ってるー』 当然だろう。   ♪『お日様も笑ってるー』 哲学で言うところの形而上の表現か? もはや,単なる擬人法をも超えたものであることは明白である。 お日様も笑う,というと聞こえが良いが,要するに"お天道様は見逃しちゃくれねぇぜ…"と言いたいのだろう。   ♪『るーるるるるっーるー,今日もいい天気ー』 このフレーズで注目すべきは"今日もいい天気"の"今日も"というところだろう。(この点については後ほど解説する)   ♪『(間奏)たらららら,ちゃらちゃらちゃっちゃ…』 この辺りで,画面は名所めぐりから市街地を黄色い気球が飛んでいく。 しかも,ただの気球じゃない。…サザエさんの頭の形をした気球だ!! 俺にも"大空を飛びたい"という願望が無いわけではないが,あのこっ恥ずかしい気球に乗るのだけは遠慮させてもらう。 しかもあの気球は,下にバーナーの口が開いていない(ただの風船のように閉じている)ので,内部の気体の加熱ができない。 つまり,いつ落ちるか全くわからない,ロシアンルーレットのような欠陥気球なのだ!!  
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!