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サザエさんについては書きたいことが山ほどあるが,脈絡なく書くと酷いことになるので,サザエさんのオープニングについて書く。
サザエさんのオープニング
~解説と対訳~
♪『サザエでございまーす(前奏)ズンチャズンチャ…』
朗らかな第一声。
やけに丁寧な口調。
毎週毎週自己紹介しなくてもよいのでは…。
♪『お魚くわえたドラ猫 追っかけて,裸足でかけてく…』
いきなりの注目ポイント!!
サザエさんは動物虐待の向きがあるのか?はたまた,ドラ猫の食事を奪い取るほど家計が逼迫しているのか?(注:どこにも「ドラ猫がサザエさんの魚をとった」とは書いていない。ドラ猫は魚を"くわえている"だけなのである)
♪『…陽気なサザエさん』
なにー!!
どうしてそうなる!!?
罪のないドラ猫を,靴を履く心の余裕さえも忘れて追いかけんとする人妻の,どこらへんが「陽気」なのか!??
♪『みんなが笑ってるー』
当然だろう。
♪『お日様も笑ってるー』
哲学で言うところの形而上の表現か?
もはや,単なる擬人法をも超えたものであることは明白である。
お日様も笑う,というと聞こえが良いが,要するに"お天道様は見逃しちゃくれねぇぜ…"と言いたいのだろう。
♪『るーるるるるっーるー,今日もいい天気ー』
このフレーズで注目すべきは"今日もいい天気"の"今日も"というところだろう。(この点については後ほど解説する)
♪『(間奏)たらららら,ちゃらちゃらちゃっちゃ…』
この辺りで,画面は名所めぐりから市街地を黄色い気球が飛んでいく。
しかも,ただの気球じゃない。…サザエさんの頭の形をした気球だ!!
俺にも"大空を飛びたい"という願望が無いわけではないが,あのこっ恥ずかしい気球に乗るのだけは遠慮させてもらう。
しかもあの気球は,下にバーナーの口が開いていない(ただの風船のように閉じている)ので,内部の気体の加熱ができない。
つまり,いつ落ちるか全くわからない,ロシアンルーレットのような欠陥気球なのだ!!
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