ラブストーリーは突然に!?4

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昨日は濃厚な1日だったなぁ。 不良に絡まれ仙崎追いかけ回し……。 私を取り巻く環境は何か変わったのだろうか。 先が見えないとはまさにこのことだ。 あいつは多分まだ全てを話してはいない。 私を覚えていないと言ったあいつの真意はなんなんだ。 くっそー、あの馬鹿男のせいで悶々とするなんてなんかムカつく! そうは思ったものの、やっぱり昨日はよく眠れなくて、私はいつもより30分も早く学校に来てしまった。 ガラッと勢い良くドアを開ける。 30分早く着いただけなのに教室の中はがらんとしている。 まぁいくら真面目学校でも高校生なんてそんなもんだよな。 その中に1人だけ、窓際の席で本を読んでいる女の子がいた。 眼鏡をかけた大人しそうな子……吉永さんだ。 吉永さんはゆっくりと振り向き、こちらを確認すると穏やかに笑った。 「おはよう」
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