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授業の始まる5分前には無事秋穂も登校。
「あんなやつのために貴重な欠席数使ってらんないわよ」とのことでした。
私の昨日の話をすると、クールな秋穂には珍しい大爆笑。
「あ、あたしやっぱ仙崎のことそんな嫌いじゃないかも……ぷっ……ククッ……まじ最高!」
「あのねぇ、こっちはまじなのよ」
「でもねぇ、あんたの行動無駄じゃなかったかもよ」
「え?」
「仙崎、教師や取り巻き達にあの変な命令やめさせたみたい」
「ま、まじで!?」
「うん。それとあんたを呼び出した不良の1人、信夫ってやつ。なんか停学かかって職員会議中だったみたい。けどそれも取り消しだって」
そうだったのか……。
だからあいつらあんなことを。
にしてもほんとに停学とかにできる権力持ってるのか、仙崎。
だけどほんと……
「良かったぁ」
ほっと胸を撫で下ろす。
これで少しずつでも元の御堂に戻れるだろう。
そして私にも平穏が戻るだろう!!
そう、私は本気で思っていた。
その日の放課後までは……。
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