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「あ……あれだな!そりゃ気が引けるよな。お前みたいな庶民がこの仙崎修哉の女になれるんだから。だが素直に喜んでいいんだぞ、お前は……」
「ふざけんな!デヴ!」
「な……!デヴ!?」
「せめて標準体重になって出直して来い。まぁ、標準体重になっても無理だけど」
言いたいだけ言って私は踵を返し、一目散に走り去った。
廊下を走り抜けながら、私は前途を悲観した。
最悪だ。
なぜこんなことになったんだろう。
私が仙崎に告られた話は瞬く間に学校中に広まるだろう。
一躍私は時の人となりみんなに好奇の目で見られるのは間違いない。
さよなら私の平凡な高校生活。そして死ね、仙崎。
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