ラブストーリーは突然に!?4

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ゆっくりと上を向き、口を開いた。 「ごめんなさーいっ!!!!」 「あぁ~っ」と周りから落胆の声。 本当だったらここでカーペンターズでも流れるのだろうが、私は気にせずそのまま続けた。 「ていうか!!手を回しただの、監視しただのあんたきもすぎ!!!!」 一気に凍る周りの空気。 仙崎の表情もひきつる。 みんなこの後の展開を予想しているのだろう。「やめてくれ」というオーラが出ている。 「深雪、ここは空気を読んで抑えたほうが……」 秋穂でさえ、私を宥めようとするが、私は止まらない。 「何が親は関係ないよ!何もできないお坊ちゃんのくせに!!大体なんで告白すんのにわざわざ全校生徒の前でするわけ!?この目立ちたがりっ!!」 空気がどんよりとしてきた。 テレビだったら絶対放送できない展開だ。 だけど、だけどさ。 「……まぁ、ね」 私だってそんな鬼じゃないのよ。
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