飛べない豚は仙崎修哉

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……にしても、娘の彼氏と名乗る人間にそこまで言うとは、さすが我がファミリー! 「いやいやいや!違うでしょ!!」 「どうしたの?深雪ちゃん」 「こいつは私の彼氏でもなんでもないし!」 「そうなの?良かった~」と口を揃える我がファミリー。 さすがに仙崎が可哀相な気もするが、そこは情に流されてはいけない! 「仙崎!」 「なんだ!」 「そのちょっと強気な返事むかつくわ!てかいつから私とあんたが付き合ってることになってんのよ!」 「え、だって昨日の屋上の告白でOKしてくれたじゃないか!」 してねぇっ!絶対してねぇ!! 「はっきり断ったわ!」 「いや、でもほら最後に……」 「友達ならいいって言ったの!と・も・だ・ち!!」 「あぁ」と一瞬納得したような顔をしたあと仙崎は爽やかに笑った。 「みんなの前で恥ずかしいから遠回しな表現したんだろ?今も家族の前だから照れて……」 「一回死ねこの肉達磨ぁぁぁぁぁあっ!!!!」  
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