飛べない豚は仙崎修哉

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「………………」 「………………」 ただひたすらに沈黙。 それは私たちだけでなく、この教室全体が、だ。 みんなが好奇の目で私たちを見ている。 「……ねぇ」 やっと沈黙を切って、秋穂が口を開いた。 「あたし、もしかして邪魔?」 「まさかっ!!」 「あぁっ!!」 仙崎と声が重なる。 私は即座に仙崎を睨んだ。 それを見て秋穂はまた笑い出す。 くっそー、狙ったなこの女……。 だけど、ちょっと空気は和んだ気がする。 そこでさっきからタイミング窺っていた仙崎がすかさず口を挟んだ。 「……なぁ、深雪」 「話しかけんな、肉」 ブッと秋穂がお茶を噴出していたが、仙崎は気にせず話を続けた。 いい加減、私の毒舌に慣れたってか。
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