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こうして、今のこの状態に至る。
目標地点までまだ半分。
仙崎は相変わらず追いかけてくる。
お弁当1つのために、ここまで根性出せるのもある意味すごいな……。
「深雪っ……はぁっ、よくぞここまで逃げ切った!!はっ、ひっ……しかし、ここま……はひっ……ここまでだ!!」
仙崎の言葉は苦しげだが、妙な自信に溢れていた。
ここまでって、どういうこと?
タタッ
突然背後から明らかに仙崎のものとは違う、軽やかなステップが聞こえる。
かなり後ろのほうから聞こえていたそれはみるみるうちにすぐ後ろまで近付いてきた。
恐る恐る、振り返る。
「ひっ……!」
美しすぎるフォームで廊下を駆ける男たち。
こいつらは間違いない……陸上部だ!
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