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ボクとパスは、やっと上まで登りました。
高い所の太い枝に座って、パスを隣におろします。
そこからパスと一緒に、沈んで行く夕日を見ました。
真っ赤な太陽はとても綺麗でした。
するとパスが隣で泣いています。
「どうしたの?パス大丈夫?」
と聞くと
「大丈夫だよ。」
とパスは答えます。
だけどボクは心配で
「何で泣いてるの?」
って聞きました。
するとパスはこう言いました。
「嬉しいんだよ。もう二度と木登は出来ないと思ってたのに、お前がここまで運んでくれた。その気持ちが嬉しいんだよ。」
パスはまだ泣いています。
更にパスは言いました。
「ありがとうな。本当にありがとうな。」
ボクはキョトンとして答えました。
「パスとボクは友達だもん。当たり前じゃないか。」
ボクの言葉を聞いて、パスはまたわんわん泣きました。
ボクはパスと一緒に見たその夕日と、パスの泣き顔を忘れないと思います。
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