長い長い夏休み

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とうとう始まった夏休み。別にすることなどない。こんな田舎にいたら、やることなんて限られる。ただ今は暑い日差しが照り付ける。あちこちで蝉が鳴いている そんななか、啓は家の中でゴロゴロしていた。 「暑いなぁ~。クーラーついてるのかよ?」 ついつい愚痴を溢してしまう。一階の母が声をあげる。 「啓!さっさと宿題やっちゃいなさい。後で困る事になるからね。」 長期休みになると親は必ずこの言葉を言う。いつもいつもウザくてたまらない。しかし、相手は産みの親だ。逆らう訳にはいかない。「分かってるよ」 渋々答える。しかし、やる気が出ない。仕方が無いからベッドに飛込む。 「……………寝れない。仕方ない。あそこ行くか。」
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