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次の日も男性はベンチに腰をかけ,少年と話をしていた
「でね,その時お母さんがね…」
キキィィィ‼‼‼
ドン‼‼‼
突然車の急ブレーキの音と何かにぶつかる音がした
「うわぁ~びっくりしたぁ~向こうの通りで,車と車がぶつかってる~」
「事故でもあったのかい…?」
「うん,なんか煙出てるよ~」
(おい‼‼女と子供がひかれてるぞ‼‼)
(あれは助からないだろ…トラックにひかれちゃぁなぁ)
突然,男性の頭に声が聞こえた
「……なんだ?…何か……思い出せそう…な…」
「おじちゃん‼本当‼?」
「な……何か……うぅ……わからない……すまんが…今日は帰ることにする…また明日…」
「あ…うん,明日ね…」
男性は杖をつき,帰路についた
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