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「呼ばれちゃった」
「ふ~ん」
この時は呼ばれるとかそういった意味を全く分かっていない。
呼ばれたら半強制的に行かなきゃ行けないもんだと思っていたので、特に気にせずバイバイ
「私、もう少しこの席に居てもいいですか?」
「ん?居れるなら居れば」
それが場内指名だと言う事に気がつかず…
「♪」
瞬間、キャバ嬢は顔を輝かせ…。
「お願いしま~す♪」
とボーイを呼んで耳打ちすると…。そのまま席に居座った。
「ねぇねぇ。もう一杯頼んでいい?」
今考えると…この子は、ただ単に酒好きだったのだろう
二杯目もビールだったし。
でも当時の俺は…。
何杯ドリンクいれるつもりだ、こいつ卑しいな
と営業主義にしか見えなかった
それでも、せっかく盛り上がってきたのに断って空気をシラケさせるのもイヤだと思い…。
「いいよ。なに飲む?」
「またビール」
ついつい愛想良くOK出しちまった
そんな感じで帰る時には…。
セット料金
+
ドリンク二杯
+
場内指名
+
延長一回
の値段を取られ…。
「えっ○千円?」
それでも他のキャバクラに比べれば格安だったのだが…。
当時は他のキャバを知らず…しかもセット料金だけですますつもりだったんで倍以上の値段に思えてしまった。
確かに楽しい事は楽しかったが…結構金かかるな
そんな感じで、当時の俺はキャバクラの面白さを知る事は出来たが…。それに大金を払おうという気にはなれなかった。
なにより、ヤマンバは口先だけで彼女になってくれなかったし。
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