level3 スナック

5/6
前へ
/149ページ
次へ
スナックと分かった後でも、俺はみさきと話し続けた。 「YJさんはどんなお仕事しているんですか?」 「ん、ニート」 「えっ、ニートですか」 「うん、なんか働いたら負けな気がしてさぁ、親のスネかじる事に誇りを感じているんだ」 「え~そうなんですか」 若干引き気味のホステスを改めて観察 えらくやせ型なその女の子は、俺の隣に座っているとは言っても…全く密着度はなく… 太股の上に手を置いたり胸を触ったりと言ったスッキンシップは当然なし 女の子にベタベタされるのに快感を覚えていた俺は…。 …キャバクラの方が楽しいなこれだったら。 と、またまたステキな勘違い。 キャバクラでも、毎回そんなにベタベタ触られないと気がついたのはまた後の話 「ニートって言っても…こうして外に出て飲みに来るなんて結構外交的なんですね」 「殆ど毎日家でゲームやアニメ見ているんだけどさ、やっぱそれだけじゃいけないと思ってさ♪社会勉強って奴?ゲヘヘ」 「へぇ、私もよくアニメ見るんですよ。どんなアニメ見るんですか?」 「……」 本来俺はアニメどころかテレビもあまり見ない。 職場の寮で生活していたのだが…そこにはテレビがなかった。 「…ド、ドラゴンボールとかドラえもん」 とりあえず子供の頃みたアニメを言ってみた。 「えっ?ドラゴンボールって今やってましたっけ?」 …えっ、終わっちまっていたのか。 その後どんどん苦しくなっていき、結局普通に職業をバラす羽目に。 軽い冗談のつもりだったのだが引き所を誤った
/149ページ

最初のコメントを投稿しよう!

547人が本棚に入れています
本棚に追加